緑内障になっても気付かないのは、視神経が半分くらいダメになっても普通に視力が維持できてしまうからです。
左右の目のどちらかの視野が欠損しても、脳がもう一方の目でその部分を補うため、正常に見えている気になります。
緑内障の診断がされたときには視野の90%を失っていたということさえあります。
緑内障フレンドネットワークが調べた緑内障患者に対するアンケートがそれを如実に表しているため、それを紹介したいと思います。
年代別の緑内障の発症率とは?
緑内障を発症した年齢は次のようになっています。
- 50代(35.6%)
- 40代(26.8%)
- 60代(19.9%)
- 40歳未満(12.1%)
これを見ると、40代と50代で全体の約63%を占めていて、平均発症年齢は51.6歳。想像以上に若いです。
さらに近年、緑内障は30代以下の若年層にも拡がり、すでに高齢者の病気ではなくなっていることが分かります。
なぜ、早期発見が遅れてしまうのでしょうか?
緑内障は発症しても自覚症状なく、またあっても老眼や目の疲れなどのせいにされがちです。加えてこの病気の認知度の低さも発見の遅れに拍車をかけています。
2009年、同じく緑内障フレンドネットワークが患者さんにとったアンケートにより、発見時に関して抱えているさまざまな問題が浮かび上がってきました。
なんと診断されたとき3人に2人、約67%に視野が欠けていたそうです。下記は診断時の視野欠損の状況です。
- 視野が少し欠けてた(46.2%)
- 視野は欠けてないが視神経がダメージを受けていた(12.2%)
- わからない(11.6%)
- 視野が半分欠けてた(11.4%)
一方で、視野の狭さを感じたかたは10.9%しかいません。
ほかにどんな異常を感じたかというと、
- 光をまぶしいと感じた(22.8%)
- 遠くのものが見えづらくなった(20.2%)
- かすんで見えた(19.7%)
- 近くのものが見えづらくなった(17.0%)
などがあげられています。
特筆すべきはこうした見え方の異常を全く感じなかったかたが36.5%もいたことです。緑内障がいかに自覚症状に乏しい病気かがわかります。
さらに視野欠損をどう思ったかという質問に対する回答です。
- 視力の低下だと思った(30.0%)
- 眼の疲れだと思った(25.6%)
- 老眼だと思った(24.6%)
- 何の病気も疑わなかった(9.1%)
視野が欠けてもほとんど深刻に考えられていない状態です。緑内障を疑ったかたはわずか5.7%だったそうです。
一方で、受診せずどうしたかというと、
- 何もせず放置した(13.2%)
- 眼鏡を作りに行った(11.8%)
- 市販の目薬をさした(2.1%)
- 眼のマッサージをした(1.2%)
となっています。
これを見て分かる通り、異常を感じながら眼科を受診しなかった人が約3割もいます。緑内障になると一度失った視野は二度と戻らないので、早期発見が何よりも大切です。
※アントシアニンと緑内障の関係
アントシアニンが緑内障の防止に効果があるかどうかは分かっていません。
現段階では注目されているに過ぎない栄養素ということになるでしょう。
実際にもその検証が進められている最中です。
でも、そんなの待ってられないですよね。
早め、早めに手を打ちたい方はここから手に入ります。