患者にとって大変な緑内障の視野検査とは?
片目ずつ、「眼を動かさずに見えている範囲」を調べる検査です。
視線は正面を見据えたまま動かさないようにして、周囲に光の指標が現れたら即ボタンを押します。
視野検査の2つの種類
- ハンフリー視野検査
- ゴールドマン視野検査
中心から30度の位置に明るさや大きさの異なる光の指標が現れるので、見えたらボタンを押します。どのらいの明るさまでが見えるのかを調べます。
緑内障では中心から15~30度以内に異常が現れることが多いため、緑内障初期を発見したり、症状の進行具合を判断します。
光の指標の位置が動かないため「静的視野検査」とも呼ばれます。
明るさや大きさの異なる光の指標が外側から中心に向かって動いてきます。視線は正面を見続けたままで、光が見えたらボタンを押します。
光の指標が動くので「動的視野検査」とも呼ばれます。
どこまで見えるのか範囲を調べたり、ハンフリー視野検査では見つけにくかった視野の異常を調べます。
なぜ大変?視野検査のデメリット
- 患者にとっては疲れる検査
- 検査員の腕次第で結果が変わる
- 早期発見への足かせとなっている
暗室での検査中、視線はずっと正面に固定したままです。光が周囲に現れてもそちらに目を向けてはいけないので、眼がショボショボしてとても疲れます。
集中力や注意力が要るため途中何回か休憩してOKですがその分時間もかかり、慣れないと片目だけで30分以上かかってしまいます。
患者にとっては疲労感の大きい検査なのです。
同じ患者であっても検査員の技量によって結果が変わってきてしまいます。
患者の反応を検査員が確認しながら進めるので、どの検査員であっても結果が同じ、とはなりません。検査した病院によって結果が異なるため、単純比較しにくいです。
検査機器は大型で視能訓練士など検査員も必要なため、どこででも受けられる検査ではありません。
視野検査が健康診断などで行えれば、緑内障はもっと早期に発見できるはず。今より簡便で、それでいて精度の高い視野測定が望まれます。
簡便で精度の高い2つの新しい視野検査
最近、これらのデメリットを解消する新しい二つの検査手法が考案されています。
1、視機能評価プログラム医療機器開発研究
(株)ファインデックスが愛媛大学、京都大学との共同研究で、従来とは全く異なる新しいシステムでの視野検査プログラムを開発しています。
その方法は、
- 視線を固定させなくてよい
- 専用の機器を必要としていない
- 一般のパソコンやタブレット端末で検査できる
と、画期的。
専門の検査員や病院も必要なくなるため、自宅や職場で気軽で検査が行えるようになります。医療機器としての製品化につながれば、緑内障のさらなる早期発見が期待できます。
2、ゴーグル型の視野検査装置
関西大学と大阪医科大学などの研究チームがゴーグル型の視野検査装置を開発し、2018年秋の製品化を目指しています。
暗室に入って検査するのではなく、眼の前に暗室を再現してしまうゴーグル型ディスプレーに着目。
患者がこのゴーグル装置をつけると、
- 眼球の動きをとらえるセンサーと組み合わされ、
- 画面に現れる灰色の光点を
- 左右の目で5分ずつ、60回追うだけ
で、視野が測れます。
会社の健康診断の場でも使え、緑内障のさらなる早期発見につながることが期待されています。
※アントシアニンと緑内障の関係
アントシアニンが緑内障の防止に効果があるかどうかは分かっていません。
現段階では注目されているに過ぎない栄養素ということになるでしょう。
実際にもその検証が進められている最中です。
でも、そんなの待ってられないですよね。
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