OCT検査で緑内障の兆候をつかむ!
緑内障診断の流れ
緑内障の診断には、最低限次の3つの検査が必要です。
- 眼圧検査
- 眼底検査
- 視野検査
正常眼圧緑内障が過半数を占めているとはいえ、緑内障の診断に眼圧の測定は欠かせません。
そのうえで「眼底検査で視神経が減った場所があり、それにほぼ一致して視野の異常が見られる」場合に緑内障と診断されます(日本眼科医会による)。
眼底検査が進化している!
眼底検査では視神経がどのくらい障害されているかを診ます。目と脳をつなぐ視神経は、障害されると徐々に減っていきます。視神経が減ると
網膜にくっついている視神経乳頭という部分にある小さなくぼみ(陥凹)が大きくなります。これが緑内障の特徴です。
会社の健康診断などで「視神経乳頭陥凹拡大(ししんけいにゅうとうかんおうかくだい)」と判定されると、すぐ眼科医を受診するよう言われるのはそのためです。
近年、この眼底検査に新しい手法が加わるようになりました。それがOCT(Optical Coherence Tomography)光干渉断層計という機器による検査です。
従来の検査では正面からしか判断できませんでしたが、この機器を使うと網膜を三次元で画像解析できる、いわば眼のMRI検査です。
OCTの導入により今まではわからなかったわずかな陥凹の拡大を見つけたり、網膜の特定の層が薄くなっていることで、ごく初期の緑内障も発見できるようになりました。
OCT判定:赤い領域の意味
OCTによる判定で緑の部分は正常です。神経線維の層が厚みを帯びてしっかりしています。次いで黄色、そして赤はレッドゾーン。視神経乳頭陥凹が見られる部分です。
ただ近視が強いと同じく赤で表示されるので、視野検査や眼圧検査で異常がなければ治療せず、経過観察となることもあります。(定期的な検査必要)
OCTを使った予防的措置
OCTにより異常を感知すれば予防的に点眼治療を開始しようとする動きがあります。視野検査で異常が見つかった場合すでに3割以上が障害を受けていると考えられるため、できるだけダメージが少ない段階でケアしてしまおうというわけです。
自覚症状の乏しい緑内障の早期発見にとって、OCTはとても強い味方です。すばやく、的確な診断のために必須の機器でしょう。
ただ、この考えは点眼薬は少ないとはいえ副作用あるため、まだ眼科医の中でも評価が割れているところです。
※アントシアニンと緑内障の関係
アントシアニンが緑内障の防止に効果があるかどうかは分かっていません。
現段階では注目されているに過ぎない栄養素ということになるでしょう。
実際にもその検証が進められている最中です。
でも、そんなの待ってられないですよね。
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