夜間の眼圧上昇はなぜコワい?
眼圧が上がるのは、交感神経が活発な昼間で、夜は副交感神経が優位なので下がります。
しかし正常緑内障の患者さんの3分1が夜間に眼圧が上がっているそうです。
これはストレスなどにより交感神経が抑えられていない証拠。加えて夜間は血流が低下するので、視神経へのダメージが心配です。
夜間の眼圧上昇を抑えるメラトニンとは?
夜間の眼圧上昇を抑えてくれるのが、脳の松果体から分泌されるメラトニン。夜、たっぷりと分泌されることで睡眠の質を高めて、眼の疲労回復を促し細胞を修復させます。
メラトニンをたっぷり分泌させるには、昼間は外で日の光を受け、夜はできるだけ早く暗くすることが大事です。特にメラトニンの分泌量が落ちる40代以降は心がけたいです。
日の出とともに起きて、日の暮れとともに休む生活は、案外理想的といえます。
メラトニンを十分分泌するには?
夜、強い光を浴びない
夜明るいとメラトニンが十分分泌されません。基礎講座睡眠改善学(ゆまに書房)という本によると、一般的なリビングの照明でも3時間浴び続ければメラトニンの分泌は半分に減るそうです。
特に夜の9時以降はメラトニンの生成量が増えるので、できるだけ早く暗くするのがいいでしょう。せめて寝る1時間前には暖色系の照明スタンドに切り替えてみてはどうでしょう。
目指すのはホテルの部屋の明かり。天井の照明はクリアーですが、ベッドサイドのスタンドはほんのりとオレンジ色のうす明かりです。
セロトニンを増やす
セロトニンは神経伝達物質のひとつでメラトニンの材料になります。心を安定させバランスを整える働きをします。
セロトニンを増やすには、次の3つが大切です。
- 日の光を浴びる
- ウォーキングや踏み台昇降など軽い運動をする
- トリプトファンを摂る
朝、午前中に日光を浴びることでセロトニンが分泌されます。セロトニンとメラトニンがうまくバランスをとることで、上手に睡眠がコントロールされています。
軽いリズム運動でもセロトニンが分泌されます。ウォーキングやステップの昇り降りなど。1日10程度でOKですから毎日続けましょう。
トリプトファンは必セロトニンの原料となる須アミノ酸です。これを含む食べ物はタンパク質や乳製品、穀類などで、肉類、魚類、ごはんやパン、豆やナッツ、チーズ、ヨーグルトなどに多く含まれています。
飲みものでは牛乳がおすすめ。夜、ほのかな明かりのもとで温かい牛乳をゆっくり飲むと、メラトニン分泌モードに入れます。
※アントシアニンと緑内障の関係
アントシアニンが緑内障の防止に効果があるかどうかは分かっていません。
現段階では注目されているに過ぎない栄養素ということになるでしょう。
実際にもその検証が進められている最中です。
でも、そんなの待ってられないですよね。
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