緑内障治療はすべて保険適用!でも生涯続く
緑内障の治療である、薬物療法(点眼薬)、レーザー治療、手術のどれもが保険適用されます。
一般所得のかたでも十分支払い可能ですが、緑内障の治療は生涯続くことを考えると経済的な負担を感じそうです。
緑内障の治療費用
- 薬物療法(点眼薬)
- レーザー治療
- 虹彩切開術
- 線維柱帯形成術
- 手術
- トラベクレクトミー(線維柱帯切除術)
- トラベクロトミー(線維柱帯切開術)
- インプラント手術
緑内障の治療薬は研究費が高いため1本800円くらいします。1滴50円するのもあり、人によってはそれが複数本処方されます。
診察と検査代は1回2、000円くらい。月1回受診するとして、診察+検査+点眼薬でだいたい3、000円~5、000円くらいかかります。
月に5、000円でも年間で60、000円です。それが10年、20年、…生涯続くのですから経済的負担は軽くはないでしょう。
次の2種類があり、入院せず外来で行えます。手術に比べリスクが低いですが、効果もイマイチな場合があり、何回か行うこともあります。
閉塞隅角緑内障の際、虹彩という部分にレーザーで穴を開ける施術です。
片眼:1割負担で7、000円ほど、3割負担で20、000円ほど
両眼:1割負担で12、000円ほど、3割負担で40、000円ほど
開放隅角緑内障の際、詰まっている線維柱帯にレーザーをあてて詰まりを解消 する施術です。
片眼:1割負担で10、000円ほど、3割負担で30、000円ほど
両眼:1割負担で20、000円ほど、3割負担で60、000円ほど
手術は医療費控除の対象になります。1年間に本人もしくは家族の支払金額が10万円以上であるなら、確定申告すると還付金が受け取れます。
主な手術の費用は下記の通りです。
最もメジャーで効果の高い手術です。日帰り手術はできず、10日くらい入院します。手術費用は1割負担で20、000円前後、3割負担でだいたい60、000円前後。これに日数分の入院費がプラスされます。
トラベクレクトミーに比べ負担が軽く日帰り手術も可能です。手術費用は1割負担で20、000円前後、3割負担でだいたい60、000円前後です。
日帰り手術も可能です。手術費用は保険の点数で決まっていて、1割負担で40、000円前後、3割負担で12万円ほどです。
検査代などは病院によって多少違いますが、手術のトータル費用は3割負担で20~40万円が目安です。
ただ実際は高額療養費制度が使えるため70歳未満の一般所得のかたで8万円程度です。高齢であれば負担はさらに減ります。
ここがポイント!
今お持ちの保険証を管轄している事業所(保険証の左下の方に記載されています)に申請すると「高度療養費限度額適用認定証」というのが交付されます。
それを病院で提示すると、所得に応じた自己負担金を支払うだけで済みます。
緑内障だと保険に入れないの?
緑内障の患者さんは任意保険には入れないことが多いです。治療をしてても失明の可能性を考え、保険会社は嫌う傾向にあります。
両眼を失明すると高度障害保険金を支払わなくてはなりません。この金額は死亡保険金と同じくらい高いので、保険会社にとってリスキーです。
ただし、「条件付き」で入れる場合があります。
たとえば、
- 視力低下による死亡や高度障害、入院以外は保障する
- 今後2~3年の症状進行状態によっては保障する
緑内障の視力低下が原因で駅のホームから転落して死亡したり、緑内障が進行して失明したり、入院することになったとしても何らお金は出ないということです。
現状維持であるかどうか。失明の可能性を探っているわけです。
特定障害不担保特約の適用
緑内障の場合、「特定障害不担保特約の適用」になることが多いです。特定障害不担保とは、失明したりしても高度障害保険金はおりませんよ、ということです。
それでも日々の治療代を少しでも助けてくれたらありがたいですよね。
40代以上で近親者に緑内障が2人以上いるなら、健康なうちに保険に入った方がいいかもしれません。緑内障は遺伝の影響も大きいからです。
※アントシアニンと緑内障の関係
アントシアニンが緑内障の防止に効果があるかどうかは分かっていません。
現段階では注目されているに過ぎない栄養素ということになるでしょう。
実際にもその検証が進められている最中です。
でも、そんなの待ってられないですよね。
早め、早めに手を打ちたい方はここから手に入ります。