緑内障はカフェインで眼圧が上がる!
オーストラリア、シドニーの調査で、カフェインを多く摂る人は平均眼圧が高いという結果が出ています。1日のカフェイン摂取量が、
- 200㎎以上の人・・・平均眼圧は19.47mmHg
- 200㎎以下の人・・・平均眼圧は17.11mmHg
と、2.36mmHgの差があります。
また中国、上海の調査では、緑内障患者とそうでない人とではカフェインによる眼圧の上昇に差があることがわかりました。カフェイン摂取1時間後の調査で、
- 健常者・・・眼圧に変化なし
- 緑内障患者・・・眼圧が最大2.395mmHg上昇
こうしたことから、カフェインの摂取が緑内障患者の眼圧を上げるといわれています。
カフェイン摂取量はどのくらいまでならOKでしょうか?
実は、緑内障患者のカフェイン摂取量は決められていません。医師は「適量なら問題ない」といいますが、適量って・・・人によってずいぶん違いますよね?
いろいろ調べてみた結果、緑内障患者のカフェイン摂取許容量は1日200~300㎎といったところです。
1杯を150mlとしてコーヒーなら1日2~3杯、紅茶なら4~6杯、緑茶(煎茶)なら6~10杯が許容目安です。
知っておこう!身近な飲みもののカフェイン含有量
コーヒーやお茶に含まれているカフェインの量は下記の通りです。
コーヒー100ml中に含まれるカフェイン量
- レギュラーコーヒー 約60㎎
- インスタントコーヒー 約60㎎
お茶100ml中に含まれるカフェイン量
- 玉露 約160㎎
- 煎茶 約20㎎
- ほうじ茶 約20㎎
- 玄米茶 約10㎎
- 紅茶 約30㎎
- ウーロン茶 約20㎎
出典: www.ocha.tv
玉露のカフェインの多さには驚きですよね。
ほうじ茶やウーロン茶にもカフェインが含まれているのは意外な感じがします。
気をつけたいのは缶コーヒーやボトルコーヒー、ペットボトル紅茶の類。一気に飲んでしまうと多くのカフェインを摂ることになるので注意が必要です。
また「ねむりの参考書」さんによるとメーカーごとのカフェインの量は次のようになっています。
主なコーヒー飲料のカフェイン量
ダイドー やみつきミルクコーヒー(500ml) 220㎎
サントリー ボスレインボーマウンテンブレンド(185ml) 148㎎
キリン ファイア挽き立て微糖(190ml) 137㎎
アサヒ ワンダ金の微糖(185ml) 130㎎
キリン ファイアブラック(190ml) 120㎎
ダイドー デミタスコーヒー(150ml) 114㎎
アサヒ ワンダ朝のカフェオレ(190ml) 76㎎
サントリー ボスカフェオレ(185ml) 74㎎主な紅茶飲料のカフェイン量
キリン 午後の紅茶ストレートプラス(350ml) 182㎎
伊藤園 Tea's Tea Manhattan(185ml) 170㎎
サントリー リプトン白の贅沢(450ml) 90㎎
キリン 午後の紅茶ミルクティー(500ml) 80㎎
キリン 午後の紅茶おいしい無糖(500ml) 60㎎
サントリー リプトンリモーネ(500ml) 50㎎
キリン 午後の紅茶レモンティー(500ml) 40㎎
他にもココアには紅茶と同程度の、栄養ドリンクにはコーヒーと同程度のカフェインが入っています。わずかですがコーラにも入っています。
注意したいのが最近話題のエナジードリンク。強烈な目覚まし効果をうたっているため、カフェインがかなり多く含まれています。
安心できるカフェインレスな飲みもの
カフェインレスコーヒーなど、最近はいろいろなノンカフェイン飲料が出回っていますから、賢く利用しましょう。
お茶の類で安心して飲めるのは、なんといっても麦茶です。
抗酸化作用があり眼疾患全般に良いとされているうえ、アイスでもホットでもおいしく、いつでもどこでもカンタンに手に入れられます。
ほかにも昆布茶、そば茶、はと麦茶、ルイボスティー、ごぼう茶、杜仲茶、甜茶、どくだみ茶、ハーブティーなどがカフェインレスです。
これらはすべてカラダに良いとされているお茶ばかり。眼圧を上げないことは、血流を良くすることと同じだからでしょう。
市販品では麦茶のほかに、はと麦使用の爽健美茶と十六茶がカフェインレスです。
※アントシアニンと緑内障の関係
アントシアニンが緑内障の防止に効果があるかどうかは分かっていません。
現段階では注目されているに過ぎない栄養素ということになるでしょう。
実際にもその検証が進められている最中です。
でも、そんなの待ってられないですよね。
早め、早めに手を打ちたい方はここから手に入ります。